小学校(2)

 

食べ物関係以外で目に付く日米の違いを思いつくままに。

アメリカ(少なくともシリコンバレー)の小学校には廊下というものがない。各教室がそれぞれ屋外に面した出入り口を持っているからだ。従って平屋建てである。そして当然上履きなどない。校舎は教室が5個程度連なった長屋のようになっていて、それが何棟かある。職員室に相当する部屋もあるが、通常子供は入れないらしい。外に土のグランドはなく、遊具のあるplay groundと広々とした芝生がある。あまり使われているのを見ないが、公園と同様ピ クニックテーブルとBBQグリルも少しある。

教室内であまりに行いが悪い子がいるとPrincipal(校長)のオフィスに送られて、校長からお説教を受ける。それが度重なると、遠足等の楽しい行事に参加させてもらえないといったペナルティにつながる。

体育に相当する時間はPE (Physical Education) と呼ばれるが、体操着に着替えたりはしない。そのままである。多少のスポーツみたいなことはやるらしいけれど、陸上のトラックもなければ50 m走のタイムを計ったりもしない。プールもない。

学校敷地の周囲は金網や柵などで囲まれているが、入り口は数箇所あり大体いつでも開いている。最低学年のキンダーガーテン(5歳児クラス)だけはかなりクローズドな構造になっているが、1年生以上は基本的にオープンな感じである。保護者は行きたければいつでも授業をのぞきに行ける。従って授業参観日というものはない。特に低学年の場合は保護者の中から、クラスマザーといって担任の先生を補佐するボランティアを買って出る人がいる。

毎月各クラスでStudent of the Monthというのが担任によって選ばれる。月間MVPのようなもので、男女1名ずつの場合が多いが、そうでない場合もある。これに選ばれると、賞状とステッカーがもらえる。ステッカーは親が車に貼ることを想定したもので、「うちの子供は○○小学校のStudent of the Monthに選ばれました」みたいなことが書いてある。何だかなーと思うが、これを貼っている車は結構多いのだ。もっとわからないのは、あるかないかわからないような理由でSuper Citizenといった賞状をしょっちゅうくれること。「よくできました」スタンプみたいなものなのだが、いちいち賞状にしてしまうあたりがすごい。

基本はやはり「誉める」ことだろう。子供たちに自信とプライドを植え付けることに日本とは比べ物にならない重みを置いている。日本で育った日本人の目からみると、ほんとにかなりの別世界である。

 

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