ESL脱出

 

 私の話ではない。現在小学校3年生の息子が、アメリカ生活3年目にして、いわゆるESL (English as the Second Language; ネイティブの生徒とは別に英語教育を受ける) を卒業して、Fluent English Proficientというカテゴリーにassignされた。ネイティブではないけれども、英語の問題はなくなったということらしい。こちらに来た当初、「子供なんて半年もあればすぐに慣れるから大丈夫」みたいなことをいろいろな人から言われた。中にはそういう子供もいるかも知れないが、普通はそんなに簡単なものではないと思う。3年くらいはかかって当然だ。

しかしながら大人が3年過ぎても相当不自由しているのに比べると、親ばか的要素を差し引いても子供の進歩には目を見張ってしまう。しかも大人と違って、小さな子供はそれまで英語教育をほとんど受けていないのだ。実質的にゼロからのスタートであるにもかかわらず、あっという間に追い越されてしまった感じである。半年とは言わないが、「子供は3年もあれば慣れるから大丈夫」くらいは言えるのかも知れない。

大人である私にとって、英語の進歩は連続的ではなく階段状である。全然進歩しないなあと思っていると、ある時ふと、「あ、結構わかるじゃん」みたいなことがあったりする。一方、時にはなぜか階段を下ったりしているように感じることもある。いわゆるスランプみたいな感じだ。毎日使っているのに何でわざわざ下手になるのかと思うが、実際そう感じてしまうことがたびたびあるのだ。不自由な言語で暮らしていると、時々頭が疲れるのかも知れない。それに比べて、子供は日々連続的に進歩し続けているように見える。まったくもって、うらやましい限りだ。

 

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