国益とは? (9/29/2004)

 

このサイトは政治的なことを論じるために作ったわけではないが、それにしても悲しくなる。以前どこかでも書いた話題だけれど、日本だけがよければいいのだろうか?

ここで取り上げようと思っているのは、今週配信された小泉内閣メールマガジンである。新閣僚のメッセージが載っている。引っかかったのは町村外務大臣のコメントだ。といってもこれは町村さんだけの問題ではない。歴代の首相と外務大臣 はいつも大体同じようなことを言っている。今回の町村大臣のコメントは以下の通り。

 

我が国が様々な外交課題に直面している中、国の命運に関わる外交の舵取
りを担う重責に身が引き締まる思いです。
 外交上の最優先課題は、我が国の国益を守り増進すること、すなわち、何
よりも我が国の安全・繁栄を確保し、国民の生命・財産を守ることです。そ
のためには、国際社会全体の平和、安定、繁栄の確保が不可欠です。
 私は、これまでの外交分野での経験も活かしつつ、引き続き外務省改革を
すすめ、新しい時代に対応した外交を積極的に展開し、国際社会でリーダシ
ップを発揮すべく、全力を尽くす考えです。

 

ずっと疑問に思っているのだが、 いったいどうやって「何よりも我が国の安全、繁栄を確保」するというのだろうか? このポリシーで日本がいい思いをすれば、他のどこかの国がいやな思いをするのは明らかだ。 「何よりも我が国の安全、繁栄を確保」した上で果たして「国際社会全体の平和、安定、繁栄」が達成できるのだろうか? 何でみんな呪文のように、あるいは黄門さまの葵の紋のように「国益」という単語を繰り返すのだろうか? もちろんこれは日本だけの問題ではない。 例えばアメリカこそこういった考え方を見直して欲しい。おそらくそれ以外に地球全体をよくしていくすべはないと思うからだ。 「国益」は最初に目標として掲げるのではなく、結果としてついてくるべきものだと思う。そういうことを言っているのだと言われるような気もするが、何となく言葉が上滑りしているような印象を受けてしまって、すとんと納得できないのだ。

 

(10/25/2004 一部変更)

 

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