カーペンターフライ

 

家のパティオでバーベキューを楽しんでいた初夏のある日。ハチのようなアブのような虫が飛んできた。我々の食べ物を狙っているというよりは、パティオの板塀の前で空中静止したり旋回したり、塀がかなり気になる様子。体調2 cm程度で、胴体は黒くまるっこい。サイズ的にはまるでクマバチのよう。ブンブン音を立てて飛び、かなりこわい感じ。よく観察してみると、何とパテイオの板塀の中に入って行った。板の中に巣を作っていたのである。地面から30 cm位の位置に、並んだ縦板を支える横板が取り付けてあるのだが、その横板の下側の面から上に向かって穴を掘っているのだ。よく耳を澄ますとチリチリチリという音が聞こえ、地面に木屑が落ちてくる。木屑が落ちている場所が数箇所あることから、巣がいくつもあることがわかる。

あわてて大家さんに連絡したところ、すぐにやって来てくれた。しばらく観察した後、園芸関係の知人に相談してみるとのことで、その日は引き上げた。後日連絡があり、この虫はおそらくカーペンターフライだろうとのこと。確かに木をカリカリと削っていく様はカーペンターだが、フライというよりはビーに近いように思われる。人を刺すことはないらしいのだが、あまりいっしょにいたいタイプではない。塀だって穴だらけになってしまいそうだし。刺さないと聞いたからか、再度やって来た大家さん、奴が近くをブンブン飛ぶのも気にせずセメントのようなもので穴をふさいでしまった。しかし彼らはそんなことにめげる様子もなく、再度チリチリと巣を作り始めた。しょうがないので 私の職場からあるケミカルを拝借し、その板全体に染み込ませた結果、彼らの姿を見なくなった。これが理由になったわけではないのだが、その後しばらくして板塀そのものを全とっかえすることになった。きれいになったのはよいのだが、またどこかのカーペンターフライに目をつけられたらと思うと少し不安。

 

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