大家さん

 

 うちの大家さんはかなりのお歳である。正確に何歳なのかは知らないが、息子さんが60を越えているというところから推して知るべし。Mrs. の方は最近パーキンソン病がやや悪化して通常の歩行にも支障をきたされているのだが、Mr.の方はかくしゃくとしていて姿勢も良く、大変元気でいらっしゃる。現在週3回、午前中だけホームヘルパーの応援を頼んでいるが、それ以外はとてもよくMrs.の面倒を見ている。彼らはアメリカ生まれではなく、大昔にヨーロッパ大陸のどこかからやって来たらしい。Mrs.は長く小学校の教師をしていて、何と現在うちの息子が通っているEllis Elementaryで教えていたこともあるという。Mr.は以前電気技師をしていたらしいが、電気に限らず家のちょっとしたことは自分でやってしまう。不動産屋のようなエージェントは一切使っていない。

 我々が借りているこの家(タウンハウス)は3ベッド2バスルーム。1975年頃に投資物件として購入したとのこと。大家さん夫婦は車で15分程度のLos Altosという高級住宅街に住んでいる。従って自分たちで居住したことはないのだが、28年も所有し管理しているため、特にMr.は家のことは隅々まで把握している。

 現在入居してから1年と3ヶ月程になるが、何度か問題が生じ大家さんを呼ばなければならなかった。しかし大家さんはいつもすぐに飛んできてくれて、てきぱきと対応してくれる。

最初は別項の通り、パティオの板塀にカーペンターフライというアブのような虫が巣を作っているのを発見した時。

次は暖房が故障した時。こちらの家はガスによるセントラルヒーティングシステムが多い。これが動かないと、家中が暖まらない。老朽化しているのでこの機会に交換することになったのだが、つなぎに電気ストーブを持ってきてくれた。暖房を使い始めたばかりの季節で、まだそれほど寒くはなかったので幸いだったが、リビングの暖炉を本当に暖房の目的で使うことになって、ちょっと楽しかったりもした。

最近ではキッチンのストーブ(コンロとオーブンがいっしょになったもの)がかなり調子悪くなった。こちらではガスコンロではなく、電気のコンロが主流である。その下にある電気オーブンは我々の入居前から半分壊れていたのだが、この所働かない頻度が上がってきたのでそろそろ相談した方がいいと思われた。加えて4つある渦巻き型の電気コンロのうち2つもついたりつかなかったりする。さらにはスイッチを入れた瞬間に火花が散ることもあり、この機会に交換することになった。

家も古いし、多くの物が交換時期に差しかかっているのも確かだが、次々と結構な大物を交換してくれるので助かっている。費用はもちろん大家さん持ちである。だから言うわけではないが、大変住みやすく気に入っている家なので、いつまでも元気でいて欲しい大家さんである。

 

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