もやもや病 こたに感謝!

 病院関係者や、学校関係者や、おともだちとそのご家族のみなさん、そして親戚をはじめ遠くで思っていてくれる多くのみなさんとともに、これを書いているこた父としては、患者本人であるこたにも感謝しなければなりません。

 病気の診断以降、検査や手術などを経てきましたが、9歳のこたはいつでも落ち着いていました。大き目のTIA発作のときと、術後の激しい痛みに見舞われたとき以外、激しく泣いたり自分を見失ったりすることはありませんでした。少なくとも私の前では。もともと性格的に派手な方ではなく、どちらかといえば静かな方ではありますが、もちろん喜怒哀楽がないわけではないですし、怒るときは怒り、笑うときは笑います。ですから診断が確定し、その後手術やいろいろなことが予定されていた時には、こたが何かのきっかけでパニックになったらどうしよう、うまく落ち着かせることができるだろうかという不安が多少はありました。まあそれまでの様子から見て、ほんとに多少ではありましたが。

 検査の前などに、こたはひとつ質問することが多いです。彼が一番気になるのは、iv (注射)はあるのかどうかでした。針を刺すこと自体は平気なのですが、薬剤が静脈に注入された直後に、鼻の奥に感じる臭いが大きらいなためです。それでも好きなお菓子の匂いをかぐことでがまんします。検査でも手術でも、何をするのか、なぜそれが必要なのかを、でききるだけわかりやすいように説明しているつもりですが、そんな私たちの説明に納得してくれているのかどうかわかりません。そもそもどんな説明をされたって、学校を休んで、つらい検査や入院生活をしたいはずがありません。特に2回目ともなれば、あそことあそこがいやだといったことや、その後しばらく頭痛が起こるであろうこともわかっています。それでもためらうことなく、予定に従って2回目の手術と入院にたんたんと向かう姿勢には、正直言って驚かされました。あまりにも自然に、当然のようにしていたので、ほめてやることさえ思いつかなかったくらいです。手術をしてよくなって、早く以前のようにサッカーや野球をしたいという気持ちがそうさせていたのかも知れません。あるいは、全く違う理由ですが両親とも、過去に全身麻酔を伴う手術の経験が一度ならずあり、そういったことを親から聞いていたために、過剰な恐怖感はなかったのかも知れません。何であれ、時には付き添いの親よりも落ち着いて治療に臨んでくれた、こた。その甲斐あってか、今までのところは順調に回復し、術前と比べてすでに発作の頻度も下がってきているような気がします。もちろんすばらしいドクターや、まわりのみなさんのおかげだけど、こた自身が前向きにがんばったからでもあるよね。ありがとう、こた!

2005年1月10日

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