もやもや病 第1回手術後

 手術の翌日、11月13日(土)、朝5:50、ICU到着。こたはすでに目を覚ましていました。まあ昨日あれだけ眠ったから当然かも。夜の間も少し水を飲んだとのこと。

 朝も7時から7時半までナースの引継ぎで、親はICUの外に出ていなければなりません。ところが7時半に戻ったところ次のナースがまだ現れていないのでもう30分待ってくれとのことでした。このときこたは眠っていて、この延長を伝えられませんでした。8時に戻ったとき、次のナースはいましたが、こたはしばらく泣いていたようです。その場であれこれ聞くと余計泣きそうだったので、後で聞いたところでは、ただ悲しくなってしまったそうですが、新しいナースの雰囲気がこたにとってあまりいい感じではなかったようです。病院から出された朝食は、スープ(broth)、アップルジュース、レモンゼリー、レモンライムゼリーでしたが、どれにも食欲わかず、持ち込んだウィダーinゼリーを少し飲みました。8時40分、頭痛のため痛み止め(Tylenol;アセトアミノフェン)。

 9時。Dr. Steinbergのレジデント3名の回診。血圧がまだ多少高めだけれど、今日中に3F(一般病室)にあがりましょうとのこと(ICUは2Fにある)。こたは早くICUから出たいのでよかった!やはりICUの雰囲気というのは多くの機器類で殺伐としていて、当然ながら他の(重い)患者もいるし人も多いし、けっこううるさいし、あまり居心地がいいものではありません。10時、ベッドから見られるよう天井から吊り下げられたテレビでたまたまPokemonとYu-Gi-Ohをやっていたのでしばらく見ました。

 10時半。先ほどとは別のドクターが5名ほどやってきて、一人がこたの症例と経過を他のドクターに説明していました。一種の症例検討会みたいなものなのでしょう。MDたちの知識向上のために協力は惜しみませんが、じろじろ見られるのはやっぱりちょっと「やな感じ」です。その後こたはまた少し眠りましたが、11時半頃にナースがもうひとりやってきて移動準備開始。6本ほども入っていたivラインの何本かをはずしてもらい、ちょっと楽に。つながっていた計器類もいったんはずします。11時50分に移動開始。ベッドに乗ったまま廊下をくねくねといって、エレベーターで上の階へ。ところがこの移動中に3回(!)も、柱や障害物に激しくぶつけられました。1回は明らかにひとりのナースがよそ見をしながら他のナースと話をしていたせいで、むかむか。このナースは前日も、頭の両側からこたの鼻にチューブをつける作業を左側から行って(手術は右側)、もう少しで閉じたばかりの傷口(彼女からは見えていない)にさわりそうになったので注意したらむっとされたナースで、最初から印象悪!でした。なのでもう少しで怒鳴りそうになりましたが、12日後にもう1回手術があって、その後またICUでお世話になるため、目でにらむだけにしました。どうかこのナースの担当になりませんようにと願いながら。というわけでたまに例外もありますが、病院のスタッフはみんなやさしく献身的で、患者の注文にも最大限対応してくれるし、スタンフォードの皆さんには大変感謝しています。

 3階の病室は先日のangiogramで泊まった時と同様の個室。広さは全部で12畳ほどでしょうか。付き添い用の長いす兼ベッド、いす2,3個、天井から吊った16インチくらいのテレビとビデオデッキ、ちょっとした整理たんす程度の収納部分と作業台、流しがあります。部屋の形は太いL字型で、空いたコーナーの部分に4畳半くらいのバスルームがあり、トイレとバスタブとシャワーと洗面台があります。1泊いくらするのだろう?とちょっと心配になるような部屋ですが、他に選択肢があるわけでもないし、こたは個室を希望していたので満足です。ちなみに病室はシングルかツインの2種類で、どちらになるかはわかりませんと言われていたので、一安心でした。すぐにランチが運ばれて来ました。中華風チキンヌードルスープ。缶詰のスープのように見えましたが、これはなかなかおいしく、こたも結構食べました。あとはでっかいチーズバーガー!頭を10センチ近くも切った翌日にこんなもの大口開けて食えるかーっ!という感じでしたので、これは私がいただきました。

 この後頭痛を訴えたので、痛み止めをもらおうと思ったのですが、こども病院のため甘いシロップやチューアブル(水なしで噛んで唾液で溶かしてそのまま飲めるやつ)しかなく、普通の錠剤を用意してもらうのに時間がかかっている間に、眠ってしまいました。こたはこういった人工的な味や臭いに耐えられず、気持ち悪くなってしまうため、飲み薬は普通の錠剤とかカプセルしか受けつけないのです。ここで飲みそこなったのが悪かったのか、1時間ほどして激しい頭痛で目を覚ましました。ちょっと泣きも入って錠剤も飲めず、とりあえずモルヒネ注射してもらいました。ちなみにこたはモルヒネに限らず、ただのヘパリンも含めたあらゆる種類の静注が大嫌いです。入れた瞬間鼻の奥で薬のいやーな臭いがするからなのだそうです。 靜注されるくらいなら痛みに耐えるほうがマシとか言い出すほど。なのでその後、何かをivで入れる時には、チョコやハイレモンといった、好きな臭いのお菓子などを鼻に当てて耐えるようにしました。またこのとき左手の脱力も起こし、数分続きました。

 この後もいろいろとありましたが、全体的には少しずつ回復し、翌14日には歩く練習を開始し、手術から4日後には退院となりました。

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