Cafe 101

Bioテクノロジージャーナル 2006年9,10月号

 

大学オフィスとシリコンバレーツアー

 

A「ここ数年でシリコンバレーに日本の大学のオフィスが増えましたね」

K「今までにできたのは東大、法政大、阪大、鹿児島大、九大、それに最近の東北大ですね。どこか抜けてたらごめんなさい(笑)」

A「おそらくこの6つでしょう」

K「赤間さんは東北大学USオフィスの特任助教授になられたそうですね」

A「それが言いたくてこのトピックにしたわけではないのだけれど、そうです(笑)。小柳さんは阪大出身だから大阪大学オフィスのお手伝いとか頼まれたりしないの?」

K「時々ありますけど、今度は9月に学生のツアーがあるので、そのお手伝いをします」

A「それぞれのオフィスで目指すものはいろいろあると思うけど、共通するのは情報発信、情報収集、産学連携の促進、それに人材交流といったところでしょうか。こういう言葉にしてしまうと新鮮味に欠けるけど、うち(東北大)も相当真剣です」

K「オフィスによって人数も体制もけっこう違いますね。法政大や阪大では遠隔授業も活発にやっています」

A「ビデオ会議システムを使って、こちらの講師が日本に向けて講義をするやつだよね。JBCでも一度法政大のシステムをお借りして日米をライブでつないだフォーラムをやったけど、あれはなかなかよかった」

K「結構インタラクティブにできるみたいですよ」

A「そういうのはどんどん増えるといいと思う。ところでさっき学生ツアーの話があったけど、これも最近いくつかの大学で行われているよね」

K「鹿児島大、九大、今度来る阪大、その他の有志などでしょうか」

A「若者を対象にしたいわゆるシリコンバレーツアーというものをしっかりとフォーマットして、継続的に行うようになったのは、おそらくJTPAJapanese Technology Professional Association; www.jtpa.org)というNPO20043月に始めたのが最初だと思うけど、その後鹿児島大が始めて、この春は九大も大々的に行っていたね」

K「私たちもJBCオーガナイザーとして、いくつかのツアーで学生さんたちとお話しさせていただいたりしていますけど、みなさんすごく熱心ですよね」

A「あとからフィードバックを聞くと、みんな相当刺激を受けて、目からうろこ状態で帰って行くそうだよ」

K「一度参加した人からその内容が口コミで広がって、次の参加者も集まるという循環ができつつあるみたいです」

A「まさに百聞は一見にしかず、バイオでもITでも世界中から人が集まっているこういう場所に実際にやってきて、そこでがんばっている現地のインサイダーからいろいろな話を聞くと、人生の選択肢が広がるのではないかと思う」

K「もっともっと他の大学もやったらいいと思いますね。短期のツアーだけではなく、2,3ヶ月滞在して例えばこちらの大学で単位を取得していくようなものもあってもいいかも知れません」

A「同感。それから大学の同窓会活動なんかも盛り上げていくといいかも知れない」

K「そうですね。たとえばスタンフォード大は同窓会の求心力がかなり強いのですよ。これはいろいろ実務的なメリットがあるからなんですね」

A「そのへんはぜひ見習いたいところだね。日本人としては同窓会っていうと温泉で宴会みたいなイメージが浮かんでしまうけど(笑)」

K「そういうのではないんです。それにしてももし10年前に大学でシリコンバレーツアーみたいなものがあったら自分の人生も変わっていたかも知れないなあとつくづく思いますよ」

A「すでにシリコンバレーに滞在している現役のポスドクでもそう思うってこと?

K「自分のキャリアや世の中に対する視野が、きっともっと広がっていたと思います」

A「そういうわけですから日本の若いみなさん、一度見に来て見ませんか?自分の大学にそういう活動がなければ大学に働きかけてツアーを企画してみるのもいいかも知れません」

K「個人だと、どこの誰を訪ねればいいかわかりませんからね」

A「いつかはバイオ関係者を対象にしたJBC主催のツアーとかもやってみたいけど」

K「そうですね。それにはまず我々がもっと知名度を上げないと」

A「うっ・・・」

 

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