10-06

海外に出ることは目的?

 

私は盛んに出ろ出ろと言っているけれど、海外に出ること自体を目的にするのはおかしいと考える方も多いと思う。やりたいことがあって、それがたまたま国内では都合が悪いとか、海外の方が大きなチャンスがあるといった場合に行けばいいではないかと。それはもちろん正論だと思う。しかしながら、特にサイエンスやテクノロジーの世界を考えた時に、これは日本国内でなければならないとか、これは海外でなければならないという必然性のある仕事がどれだけあるだろうか。こういった仕事は基本的に世界のどこでやっても同じはずである。結局決め手になるのは、自分が行ってみたいと思うかどうかだけではないだろうか。どこでも同じなら、尚更日本にいて何が悪いということになるかも知れない。

しかし本サイトの目的のひとつとして、単に海外に出ることには意味がないと考える方に少し違う意見を聞いて欲しいということがある。さらに期待しているのは、興味はあるけれども自信が持てないという方に、こんな程度の奴でもこんなふうにやっているという実例を知っていただいて、シリコンバレーあるいは海外を少しでも身近に感じていただければと思っている。「日本」と「海外」との間のバリアを少しでも低くしたいと言ってもいい。

 

しかし留職の項でも書いたように、海外に出る方法にこれがベストというものはない。日本を出ろと言っておきながら、方法は自分で考えろというのもやや無責任かも知れないが、実際誰にでも当てはまる一般的な方法などないのだ。方法は各自で考えていただくしかないが、思い切って日本を出てみると、日本のいい所、改善すべき所、そして海外のいい所とよくない所がそれまでと違って見えてくると思う。ちょっと偉そうな事を言わせていただけば、そういったひとりひとりの経験と感覚が、個人の人生だけでなく、日本の将来にとってもプラスになるものと、私は信じている。

 

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